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 12月2日(水)に著者講演会として神戸女学院大学教授であり作家でもある内田樹(たつる)氏をお迎えする予定です。
 進路部の芝野先生から「図書だより」に本を紹介していただいていますのでご紹介します。
他者と死者   内田 樹   海鳥社
 一読しただけでは、理解不能である。理解するために読んでくださいとは言わない。
 阪大の学長である哲学者鷲田清一氏が、内田樹氏に対して、学ぶとはどういう状態のことか?と聞かれたとき、"理路整然とした言説には何か胡散臭いものを感じるが、何かわからないけどすごいと思うものを大事にしようとすること"と答えられていました。私は多くの彼の著作を愛読していますが、内田氏に対して何か不可解(不愉快ではない)なものを感じます。何故、この本を選んだのかはこの文の最後にわかります。内田氏の本は、指定図書の"寝ながら学べる構造主義"だけでなく、"先生はえらい"など、このコーナーでも何回か推薦されています。この本で、"他者"と"他我"はどう違うのか?家の中の構造をみる例で明解に解説してあります。また、"贈与"とか"貨幣"とは?などの評論用語もケーキとリキュールの交換による例で唸らせてくれます。でも結局、何が言いたいのか?という人は、わからないことを抱えて生きるということに耐えられないのでしょう。人は結論のために生きているわけではありません。あまりにも、わかりやすすぎて、速くて脆くなった日本だからこそ、キリスト時間や、この本のベースであるユダヤ時間とかを考えてみるのも良いと思います。ラカンやレヴィナスの解説まではしませんが、ユダヤ人である彼らがいくつもの死人を通して、AはBであると言い切れない苦しさから、死者とつきあってきたのかということ、つまり、死者という他者といかに生きてきたかという2人の西洋思想家の"声"を内田氏が届けてくれていることに気づく人は、何故内田氏が、"声"をなかなか聞きにくい田舎の倉吉まで足を運んでくださるかがわかるでしょう。
(ちなみに、今流行っている1Q84の推薦文も書かれているが、内田氏のよく使われる"おじさん"などの第三者は村上春樹氏の場合は"うなぎ"だそうです。そのことも、この本に出てきます。)
(進路部 芝野浩貴)
(参考) 内田樹(Wikipedia)、 内田樹の研究室、 内田樹 入試部長のひとり言
      amazon(内田樹)
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