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 3月1日の卒業式を前に、28日(日)は振替の登校日で表彰式が実施されました。
 また、配布物は卒業式当日は荷物が増えるのを避けるため、卒業アルバムも含めて本日多数配布されています。下記をはじめ、「倉東だより」「とっとり夢ひろば!」等配布されていますのでご確認ください。
志在千里
志在千里 第28号
鴨水
鴨水 第8号
松柏
松柏 43号
 それぞれ巻頭をご紹介します。

小論文優秀作品集 志在千里
巻頭言
 今年は、冬季オリンピックがカナダのバンクーバーで開催されました。私は、教科が体育ということもあり、結果や記鐘にはとても興味を持ち、楽しみにしていました。スポーツは勝敗がクローズアップされがちですが、その場に立つためにどれだけのことが考えられ、行われてきたのか想像してみるとまた遣う見方ができます。
 例えばスキーのジャンプ競技は、札幌オリンピック時、表彰台を独占した日の丸飛行隊と28年後の今回バンクーバーのジャンパーとは全くフォームが異なります。28年前のジャンプはスキー板を板の先からテイルまで平行にそろえた飛び方だったのですが、その後∨字型が飛距離が伸びることが研究され、現在はみなが∨字です。これは、力学の研究成果です。マラソン選手が当たり前のように行うようになった高地トレーニングは、生化学の分野。どのような食事をとっていればその競技に向いた身体づくりができるか、競技前の食べ物は?トレーニング後に摂取するものは?……は栄養学。また、プレッシャーに負けない心のあり方を研究するのは心理学。そのほかさまざまな戦略を考えたり、データ処理方法など、挙げればきりがないほど一つの競技の周りをありとあらゆる学問や研究が覆っているといえます。スポーツというと学問から一番遠いところにありそうなものですら、一つ一つの競技にまだまだ発見されていない部分があり、それはどの分野なのかわからない。可能性は無限大という事実があります。
 さて、本を読むということは、自分が実際にはしえない体験を作者が書いたものによって体験し、そこからさらに考えや想像をめぐらして、自身の感性のアンテナをつくることだと聞いたことがあります。今は全く関係のない興味のないことも、どこでどのようにかかわっているのか将来どうのようになるのか、スポーツの例が表しています。だから、感性の鋭い高校生の時にさまざまな分野の本を読み、人生にかかわる微信号をキャッチできるアンテナをつくっておいてほしいと思います。読書小論文活動の中で紹介されている本は、決して面白おかしい内容ではありません。しかし、もし私が高校生であったなら、おそらく自分からは手にとらないような本や幅広い分野の本が紹介されています。筆者が伝えようとしていることを必死にキャッチしようとする。苦労して自分の考えを文章にしようとする。そして先輩や後輩の青いた小論文を読み、こういう考え方もあったのか、いや自分は……と思う。その過程の心の揺れこそ、みなさ人の生き方にかかわってくるアンテナが一つ一つできているときだと思うのです。
(教頭・吉田祐子)

鴨水
巻頭言
学校長 名越和範
 『鴨水』第8号が発刊されるにあたり、最近の思いを書かせていただきます。
 平成21年度も多くの教育活動に取り組みました。特に外部講師による生徒・職員を対象とした講演会や研修会、更には授業や個別指導は例年になく多いものでした。
 その理由は、偶然ではありません。全て本校教育理念実現のため職員が熱心な働きかけを行ったからであり、それに心動かされた講師が日程的にも相当な無理を承知の上承諾してくださったからです。決して消化行事的に取り組んできたわけではありません。
 私はこれらの方々が来訪されるたびに直接お話しすることのできる恵まれた立場にありますが、本校がお迎えした、いわば「一流」と呼ばれる人々には、ある共通点があると感じます。
 それは、自信と謙虚さを併せ持っておられること、スペシャリストであると同時にジェネラリストであること、何より生き方に利他的な姿勢が感じられることです。そしていずれの方々も本校の教育ビジョンに賛意を示してくださいます。これは招待されたことによるお世辞ではないと思っています。そう思うのは、その賛意は私の説明だけを聞いての相づちではなく、生 徒の反応・態度を見た上での感想だからです。いくら口先で上手に(と言っても私が上手であるわけはありませんが)説明できたとしても、そこで教育を受けている生徒の実態が真実を明かしてしまうものです。上に述べた一流の人々に見られる三つの共通点は確かに本校の教育ビジョンに通底しているところがあるように思います。
 この点をふまえ、次年度に向けた期待を二点述べさせていただきます。
 一つは生徒の行動面での積極性と、「話す・書く」に代表される明瞭で分かりやすい表現能力の向上です。「一流」を目指すのは一流と評されるようになることを絶対目標とするのではなく、一流を知ることによって、より高い視点とより広い視野に立って自分自身を振り返るためです。そうしたとき、上のような本校の課題が見えてきたと思うのです。来年度はこのこと を意識した活動が増えることを期待したいと思います。
 二つ目は「具体的な目標の内面化」です。「当事者意識の獲得」と言ってもよいでしょう。どの組織にも言えることですが、往々にして組織の構成員は自分の目標は外部から与えられるものといった感覚から抜け出すことが難しいものです。しかし本当に自らそうしたいというものでなければ目標の達成はおばつきません。指摘・命令されて行動しているうちは「やらされ感」ばかりがつのります。うまく行かないのは人のせいと考えるようになりがちです。このことを日々生徒を指導している職員は身にしみて知っていますが、我が身についてはどうでしょうか。私自身、自信を持ってそうではないと言い切ることができない弱さを自覚しています。幸い本校は当事者意識の高い職員と生徒に恵まれてきたのも事実ですが、今一歩これが高まることを期待したいと思います。
 原稿を書いている今は、まだ年度の途中ですが、今年度もすでに多くの取り組みの成果がありました。そして3月末には全成果が明らかになります。学校に関係する多くの方々が互いに喜び合えるようなものとなることを願うと同時に、発刊に関わった方々へ感謝申し上げ、刊行に寄せるあいさつと致します。

松柏
学校長 名越和範
 昨年度未完成した本校の「創立百周年記念誌」を読んでいて、この生 徒会発行の「松柏」が昭和40年代前半(それは私の在学中と重なる) に創刊されたものであることを改めて思い出した。
 創刊時の生徒会執行部の作成に携わったメンバーの思いはいかほどで あっただろうか。読んだことすら忘れてしまっていた私は凡庸な一生徒 に過ぎなかったようである。現在の生徒諸君には、編集者・執筆者の思 いをしっかりとくみ取りながら今回の「松柏」を読んでほしいものだと 願わずにいられない。

 さて、私は以前から「学校の文化度向上」を教育目標の重要な柱の一 っに挙げている。生徒・職員の立ち居振る舞いにそれが現れることは言 うまでもないが、この『松柏』に載っている生徒会活動の紹介とまとめ にも当然のごとく本校の文化度が表れていると思う。中でも学園祭はそ の象徴的なイベントである。
 私は今年度の学園祭の閉祭式を思い出す。毎年結果発表のたびに上位 入賞のチームはステージに駆け寄り、マイクが壊れんばかりのチームコ ールを行う。本気で取り組んだからこそできるパフオーアンスである。 まさに青春がはじけている姿を見させてもらい、時には思わずもらい泣 きすることもある。そういう感動的な閉祭式だが、今年度は今まで見た 事がないシーンがあった。総合優勝を果たした銀河チームがチームコー ルを行っているとき、残りのチームから大きな柏手が沸き起こったので ある。どのチームも総合優勝を目指して全力で取り組んでいたから、優 勝を逃したチームはさぞかし無念であったであろう。それでも勝敗が決 した瞬間、皆が勝者を讃えたのである。ルールからではなく、自然に 出た行動であるところに価値がある。私はこの姿を本校の誇りとしたい。 優勝チームも立派だが、他のチームもこれに劣らず立派であった。美し いシーンであったと思う。

 人生では、様々な場面で選択を迫られる。その時何を基準に選択する かが問題である。損得を基準にするか、難易度を基準にするか、興味関 心を基準にするか。私は、好きなことを効率よくやって利益を最大にす ることは「合理的」かもしれないが、あまり良い選択の道だとは思えな い。むしろ困難な道を敢えて選択することが、個人や集団の文化度の高 さを示すと考えられないだろうか。もちろん、-一切利得を求めるなと言 うつもりはないし、結果はどうでも良いと考えている訳でもない。しか し、ある意味で文化とは人間を欲望のままに行動することから-一一線を画 すための知恵をかたちにしたものだと思うのである。厳しい勝負の世界 にありながら、横綱に品格が求められるのはなぜか。あれだけ日本中を 熱狂させる高校野球に厳格な野球憲章が存在するのはなぜか。勝てば良 いだけではないからだろう。困難な道を選択するのも大切なことである。 はじめは指導されて、またはルールがあるからと、意のままにしたい 欲望を抑制するのも仕方がない。抑制しないよりはましである。しかし やがて苦もなくできるようになる、つまり身体化されることがより望ま しいことである。

 そういう意味では、繰り返すが今年度の学園祭には感動的な場面があ った。皆でこのことを誇りとし、来年度は更なる文化度向上を目指して ほしい。この『松柏』が単なる思い出の冊子にとどまらず、執行部の新 しい挑戦と新年度の各チームの文化度向上に寄与するものとなることを 願ってやまない。

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