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倉吉東高等学校育友会人権教育推進委員会だより
      秋 桜                            第3号 2012年11月26日発行
 2012年度の育友会人権教育講演会が、10月30日(火)に倉吉未来中心セミナールームで開催されました。
 はじめに、池内人権教育推進委員長から、「子どもの人権教育を家庭から後押しするのが親の役目であり、この講演会を親の勉強の場として生かしてほしい。」との挨拶があり、続いて講師の紹介の後、鳥取県福祉相談センター次長高橋智鶴(たかはしちづる)さんから、「デートDVをご存じですか?~カノジョとカレシのいい関係~」をテーマに、お話を伺いました。

 今回の人権教育推進委員会だよりでは、高橋さんの講演内容や参加された会員の感想をご紹介します。

「デートDVをご存じですか ~カノジョとカレシのいい関係~」
 高橋智鶴さんは、鳥取市にある鳥取県福祉相談センター(鳥取県婦人相談所、配偶者暴力相談支援センター)に勤務され、、児童相談・生活保護・婦人保護等に長年携わっておられます。婦人相談所は昭和32年に設置されたものですが、DVば止法の成立等によりこ,現在では、婦人保護事業の対象は、DV被害者等も含まれ、鳥取県内においても、婦人相談件数(特にDV相談)は増加する傾向にあるそうです。

さらに、鳥取県内の学校における児童生徒の暴力行為、いじめ、不登校が増加する傾向にあること、鳥取県で10代の人工妊娠中絶が人口に比較して多いことなどのデータの紹介がありました。
 そして、DVといえば、私たちは一般的に配偶者間のイメージが強いのですが、最近は若年屠にも交際相手とのDV(デートDV)が広まっており、10代の子どもたちに多くの被害・加害が生じていること携帯電話で簡単に有害サイトや過激な描写のマンガ・コミックを見ることができたり、携帯電話の機能で交際相手が今どこにいるのかをチェックすることができるなど、今の子どもが非常に危険なものを使用していることを、親として認識しておく必要があるという説明がありました.
 このような状況をふまえて、10代の子どもたちが加害者にも被害者にもならないように、早い段階で「好きな人との関係をどうしたらいいんだろう」ということを考えてもらうことを目的として、高橋さんが県内の高等学校で実施しているデートDVの学習を実際に体験させていただきました。

①デートDVってどんなこと?(デートDVとは何か、デートDVの実態を理解させる)
・DVとはdomestic(家庭の・家族の)violence(暴力)
・デートDVとは交際相手からの暴力で犯罪であり、重大な人権侵害。どんなに親しい間
 柄でも暴力は許されない。
<平成20年の内閣府調査からみるデートDVの実態>
 デートDVで暴力にあっている10代・20代の女性は7人中1人(男性は23人中1人)
    →どうして女性の被害者が多いのか?
*被害を受けた女性の3割はどこにも相談していない。親にも相談できない。
(相談するほどのことではない。自分さえ我慢すればよい。自分にも悪いところがある。
 相談しても無駄と思った。)
また、被害にあったとき、「別れたいと思っても別れられなかった」ケースが約4割。
<暴力の種類>
「身体的暴力」・・・殴る、蹴る、首を絞める、髪の毛を引っ張る、物を投げるなど。
「言葉の暴力」・・・見下したり、存在を否定する言葉を言う。「ばっかじゃないの」
          「マジむかつく」「うぜえ」「消えろ」など。
「心理的暴力」・・・さげすむ、馬鹿にする、無視、死ぬと脅す(→ 私のせいで死んで
          しまったらと思い、別れられない原因になる)など。
「性的暴力」・・・・・セックスの強要、アダルトビデオを無理やり見せる、避妊に協力
          しない、など。
「社会的暴力」・・・友達付き合いの制限(2人だけの孤立した世界になる)、部活やバ
          イトを止めさせる、携帯電話を無断で見たり、データを削除する
          (携帯も使い方次第で相手を束縛する大きな武器になる)など。
「経済的暴力」・・・相手のお小遣いやバイト代を使う・取り上げる、借りたお金を返さ
          ない、など。
<DV・デートDVのサイクルと特徴>
 緊張期・爆発期・ハネムーン期をぐるぐると繰り返し、相手を混乱させる(どちらが本
 当の姿かわからない)。「やっぱり、自分が悪いから、こうやって怒りが爆発するん
 だ」と思いがち。
 ①あらさがしをしたり、急にムッとしたり、バカにしたり、なんだか雲行きが不安定な
  状態が続く。二人の間の空気は少しピリピリした状態(緊張期)
 → ②何かが引き金となって暴力になる(爆発期)
 → ③「もう絶対暴力をふるわないから」と泣いて謝ったり、「大好きなんだ」と愛を
    誓ったり、プレゼントをくれたりする。(ハネムーン期:下手にでて、相手を
    より支配しやすくする。)

②カノジョとカレシのいい関係ってどんなもの?
・自分の恋愛観をチェックしてみる。
・マンガやDVD、新聞記事等を活用しながら、どうすればお互いの気持ちや考えを大事
 にするいい関係になれるかを考える。
いい関係とは
 ・・・★暴力のない関係★自分のことを大切にする★相手のことも大切にする
*もし、友達がデートDVの被害者・加害者だったらどうするか?
  ・・・しっかり話を聞いてあげる、信頼できる大人に相談する、相談機関の情報を
     伝える。

 高橋さんのお話は、高校生向けにマンガ等を使用して、とてもわかりやすく、1時間半があっという間でした。参加者からは、「デートDVについてはじめて聞いた。」「3年生は2年時にこの授業を受けたが1、2年生にもぜひ聞かせたい。」という感想がよせられました。今年度は行われていないということでしたが、来年度ぜひ取り入れていただきたいと思いました。

<終わりに>
 人権教育推進委員会では、毎年度このような講演会(研修会)を企画・実施しており、参加された方からは、高い評価をいただいています。せっかくの機会ですので、お誘いあわせの上、多くの会員の皆様が参加くださるよう、お願いいたします。
【お知らせ】
 1・2年生人権教育LHRが2月6日(水)に予定されています。保護者の方にも関心を持っていただき、家庭で子どもと語りあう機会をもっていただきたいと思います。

    H24 秋桜 第3号表面   H24 秋桜 第3号裏面

参加者の感想は「続きを読む」に掲載
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参加者の感想をご紹介します
・夫婦、親子で一緒に聞きたい内容でした。これから親元を離れていく子どもたち、こういった話を知っていると知らないとでは違うと思います。帰ったら、子どもたちに話しておこうと思いました。性的な話は、親子で話しにくいものですが、資料を見せながら説明してみようと思いました。お互いを思いやり、そしてNO!といえるパートナーと出会って、幸せになってもらいたいと思います。

・普段家庭でこのような内容の話をする機会はありません。一度、ゆっくりと話をしてみたいと思いました。今が大切な時期だと思ってみても、なかなか話しづらい事柄だと思います。男性の目線、女性の目線、相手の見方が存在し、お互いの思いを理解するよう努めてもらいたいと感じました。このような実態があるということを、まずは「知る」ということが必要なのかなと思います。

・加害者にも被害者にもなりたくないし、子どもたちにもなってほしくない。大人でも悩み苦しむ閉鎖的問題で、当事者になったとき、人に伝える(相談)することは本当に難しいことだと思う。今日のような講演会や研修で一人でも多くの人が、「DVは犯罪、あなたは悪くないよ」と周りが助けてあげられる社会に少しでもなれるようにしたい。鳥取県の現実もわかり驚いたが、事実を正しく知り、社会全体で気づいて守ってあげられる鳥取県にしたいです。高橋さんありがとうございました。親としては、相手を思いやれる子どもに育てられるよう、今日のことを少しでも我が子に話したいと思います。

・デートDVという言葉さえ初めて知りました。携帯電話の普及で、常に相手を束縛できる状況がつくれてしまうことがデートDVを増やしてしまうのではないかと怖くなりました。デートDVについてしっかり学習することにより、その知識を持っているのと持っていないのとでは、ずいぶん付き合い方が変わってくると思いますので、学校でのご指導をお願いしたいなと思いました。
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